手のひらにある手根管という屈筋腱と神経の通るトンネルが何らかの原因により圧迫されて起こります。
原因として、屈筋腱腱鞘炎、手の過度の使用、血液透析、妊娠などが知られています。
中年以降の女性に多く、ときに両側性に見られます。
指を曲げるときに働くスジ(屈筋腱)は腱鞘と呼ばれるトンネル内を通っています。
指の曲げ伸ばしをしすぎると、スジが腫れ、トンネルが狭くなりスムーズにスジがトンネル内を通れなくなります。
指の曲げ伸ばし動作がばね仕掛けのような動きになるためばね指と呼ばれます。
三角線維軟骨複合体とは、手首の小指側にある軟骨です。手首の運動に関与するものです。ちょうど膝関節でいうところの半月板のような役割をしており、手首の関節に加わる衝撃をやわらげるクッションの機能があります。
手首の捻挫や使い過ぎなどにより、この軟骨に負担がかかり損傷を受けるほか、加齢による変化により痛みが起こることもあります。
主に母指を伸ばしたり、親指を広げたりする腱が、手関節の腱鞘部分で炎症を起こすことにより痛みが生じます。
原因は不明とされていますが、40歳以降の女性に多く、手をよく使う職業に多い傾向があります。関節の軟骨がすり減ることで関節が変形し、痛みを生じます。