大阪中之島・未来医療国際拠点の整形外科クリニック

大阪中之島整形外科

〒530-0005
大阪市北区中之島四丁目3-51
Nakanoshima Qross 4階

06-6136-5222

診療案内

ロボット人工関節センター

ロボティックアーム(Mako)による人工股関節/膝関節置換手術

日本で初めて承認されたMakoによるロボティックアーム手術を導入し、保険診療で人工股関節および膝関節置換手術を実施します。

このロボットによる手術は人の手の代わりにロボットアームが医師の管理下に適切な手術操作を行うため、安全性と精度が向上します。

そのため、人工関節の設置精度向上や脱臼率の低減、術後の疼痛が軽減されます。変形性股関節症や変形性膝関節症の患者様の健康な未来のため、当院は積極的にロボティックアーム手術を推進します。

POINT 高度な三次元での術前計画

患者個別の三次元CTデータをもとに、アメリカのMAKO Surgical社で術前計画を作成し、その計画に沿って手術を行います。そのため、より高精度な人工関節の設置が可能となり、人工関節の機能を最大限に発揮させ、さらには人工関節の長寿命化にもつながります。

POINT ロボティックアームによる術中の関節バランス調整や骨切りガイド

執刀医は術中にも、より精密な関節バランスの調整を行うことができ、より動きやすい関節の機能を得ることができます。また、画面での状況確認やアームの強制ロックなどにより、骨切りのミスや血管・神経の損傷などの合併症を防ぎます。

Stryker社製 Mako(メイコー)の活用により様々なメリットがあります

人工関節の設置制度の向上(*1,2)

ストライカー社製Mako(メイコー)を使用した人工関節置換術では、術前に作成した3次元CT骨モデルを活用することで、人工関節の設置精度が格段に向上します。この技術は患者にとってよりカスタマイズされた手術を可能にし、以下に述べるような数々の利点が得られます。

まず、3次元CT骨モデルは患者の関節の形態や構造を非常に詳細に再現します。これにより、患者個々の解剖学的特徴を正確に把握し、手術計画を立てる際に誤差を最小限に抑えることが可能です。手術前に行われるこの詳細な解析により、患者固有の骨構造や異常が考慮され、手術の予測性が向上します。

3次元CT骨モデルを使用することで、手術前に手術プランを立て、Makoロボットを活用してその計画通りに手術を実施することが可能です。Makoはリアルタイムで患者の骨構造をモニターし、予め作成された3次元モデルと照らし合わせながら、精密な手術を実現します。これにより、手術中における調整や修正が効率的かつ的確に行え、人工関節の設置精度が向上します。

さらに、3次元CT骨モデルを使用することで、手術の際に患者固有のリスクや合併症を最小限に抑えることが期待されます。患者個々の解剖学的バリエーションを事前に理解し、それに基づいた計画を立てることで、手術中に予測困難な問題が発生するリスクを低減できます。

総じて、Makoを用いた人工関節置換術において、3次元CT骨モデルの活用は手術の設置精度向上に大きく寄与します。患者の安全性や手術の成功率を高め、個々の患者に最適な治療を提供するための画期的な手法となっています。

術後の疼痛の軽減(*3)

Makoを使用した人工関節置換術では、術後早期の疼痛が低減されます。

手術前に患者の個別の解剖学的情報を基にした精密な計画を立て、Makoロボットを用いてその計画通りに手術を行うため、組織への影響が最小限に抑えられます。この精密性により、周辺組織へのダメージが軽減され、手術後の疼痛が従来よりも低減する傾向があります。患者はより快適な回復期間を経験し、早期に正常な日常生活に戻ることが期待されます。

入院期間の短縮(*4,5)

Makoを使用した人工関節置換術では、手術の高度な精密性と計画の正確さにより、患者の回復が迅速に進み、術後の入院期間が短縮される傾向があります。手術が効率的かつ的確に進行し、患者の状態に合わせた最適なケアが提供されます。結果として、手術後の回復が速やかで合併症が少なく、患者は早期に自立した日常生活に戻ることが期待され、それが入院期間の短縮に繋がります。

大阪中之島整形外科では、THA、TKA、UKAそれぞれすべてロボットによる手術とすることで1週間での退院を可能とします。

人工股関節全置換術では術後脱臼率の低減(*6)

人工股関節全置換術において脱臼がもっとも困難な合併症の一つとして知られています。Makoを使用した人工股関節全置換術は、術後の脱臼の有意な減少をもたらします。Makoは高度な3次元モデリングとリアルタイムな手術計画を可能にし、患者ごとの解剖学的特徴に合わせた精密な手術を提供します。特に、人工股関節全置換術においては、Makoの正確な計画と手術実行により、関節の適切な配置とバランスが確保されます。結果として、Makoを用いた人工股関節全置換術は術後の脱臼の発生率を著しく低減させ、患者にとって安全で効果的な手術選択となります。

  1. Domb, B. G. et al. Accuracy of Component Positioning in 1980 Total Hip Arthroplasties: A Comparative Analysis by Surgical Technique and Mode of Guidance. J. Arthroplasty 30, 2208–18 (2015)
  2. Hampp EL, et al, Robotic-Arm Assisted Total Knee Arthroplasty Demonstrated Greater Accuracy and Precision to Plan Compared with Manual Techniques., The Journal of Knee Surgery. 32(3), 239-250 (2019).
  3. Marchand RD, et al. Patient Satisfaction Outcomes after Robotic Arm-Assisted Total Knee Arthroplasty: A Short Term Evaluation. The Journal of Knee Surgery. 30, 849-853 (2017)
  4. Kayani B, et al. Robotic-arm assisted total knee arthroplasty is associated with improved early functional recovery and reduced time to hospital discharge compared with conventional jig-based total knee arthroplasty: a prospective cohort study. Bone Joint Journal.100-B(7),930-937(2018)
  5. Kayani B, et al. An assessment of early functional rehabilitation and hospital discharge in conventional versus robotic-arm assisted unicompartmental knee arthroplasty: a prospective cohort study. Bone Joint Journal.101-B(1),24-33 (2019)
  6. Illgen, R. L. et al. Robotic-Assisted Total Hip Arthroplasty: Outcomes at Minimum Two-Year Follow- Up. Surg. Technol. Int. 30, 365–372 (2017)

紹介元の医療機関との連携を大切に

術後は紹介元の医療機関へ確実に患者様をお返しします

紹介元の病院、クリニックに患者様を確実にお返しするため、当院では術後の通院リハビリを基本的には致しません。また、執刀医と紹介元の医師の説明に差が生まれないよう徹底した診療情報のやり取りをおこない、最低、年1回は手術担当医が外来フォローを致します。

紹介元の医療機関に理学療法士がいないなどの場合のみ当院で術後リハビリをおこないます。

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人工関節
西村岳洋

  • 日本整形外科学会 専門医
  • 日本整形外科学会 認定リウマチ医
  • 日本整形外科学会 認定スポーツ医
  • 日本リウマチ学会 専門医
  • 日本リハビリテーション医学会 臨床認定医
  • 日本人工関節学会員
  • 日本股関節学会員
  • 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会員

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